2013年2月5日火曜日

広島東洋カープ 堂林翔太内野手

堂林、背番「7」野村監督から継承


広島・堂林翔太内野手(21)が17日、マツダスタジアムで契約更改を行い、1000万増の1700万円でサインした。球団は背番号「13」から「7」への変更を発表。05年に野村謙二郎監督(46)が現役引退して以来、“監督預かり”となっていたが、愛弟子が継承することになった。堂林は「7」の重みをかみしめつつ、来季のさらなる飛躍を誓った。

偉大な番号が入ったユニホームをまとった堂林は白い歯をこぼし、無数のフラッシュを浴びた。契約更改後に、今季の「13」から「7」への背番号変更が発表された。「重みを感じている。来季、今年以上はもちろん。下手なプレーはできない」。引き締まった表情で、固い決意を口にした。

背番号「7」は05年に野村監督が現役引退して以来、空き番だった。野村監督が後継者と認める選手が現れるまで、監督預かりの番号となっていた。その“半永久欠番”が、8年ぶりにグラウンドに帰ってくる。

今オフ、野村監督は球団に対して、同じく緒方打撃コーチが現役引退後から空き番の「9」とともに「7番、9番は若い選手に決めて下さい。このままでは誰も付けられない」と、継承者の選定を申し出た。監督の意をくんだ球団は今月11日、堂林に電話で打診した。

「ビックリした。予想外。すぐ返事は出せなかった」。光栄に感じると同時に、戸惑う自分がいた。一晩考え抜いた。「『13』のこともありました。球場にも『13』は多かったし、どうかなと。でも来年以降、もっと活躍するためにも、自分を高めていくためにも、思い切って変えた」。翌日、球団に直接足を運び、受諾の意思を伝えた。

活躍して恩返し 今季は開幕サードに抜てきされ、チームで唯一、144試合出場を果たした。休日も返上し、野村監督から付きっきりで打撃、守備とも指導を受けた。「内野手で監督が付けられていた番号。それを付けたい気持ちはあった」。愛弟子の堂林にとっても、背番号「7」の継承は目標だった。

「しっかり受け継いでいく。『7』に自分の色を付けていかなくちゃいけない。自分のスタイルを貫いて自分で(イメージは)つくっていくもの」

堂林はこう言い切った。監督を超えるような選手になることが一番の恩返しとなる。今季は打率・242、14本塁打、45打点を挙げ、来季年俸は1000万増。だがリーグワーストの29失策、得点圏打率もリーグ最低の・192とまだまだ課題は多い。「来年は1軍の保証はない。来年レギュラーをつかまないと、その先はない」。慢心は一切ない。「レッド7」は必ずプレッシャーを力に変える。
 

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