2013年4月5日金曜日

Frank Ocean / channel ORANGE (2012)

今回は、俺の現在の一番の愛聴盤となっている、
Frank Oceanの公式デビューアルバムを紹介します。

2012年7月10日に発売された、channel ORANGEです。全米チャートでは2位まで上昇しました。
アルバムは、ゴールド認定されています。

先ず、簡単にFrank Oceanを紹介しときます。
ルイジアナ州ニューオーリンズ出身です。

1987年10月28日生まれ、本名は、Christopher Breauxです。
彼自身は敬虔なクリスチャンです。
2010年に、タイラー・ザ・クリエイター率いるアーティスト集団OFWGKTAに加入し注目を集めます。

2011年には、ミックステープ『Nostalgia, Ultra』をリリースし、その退廃的な独特の世界観を持った楽は、各方面から非常に高い評価を受け絶賛されています。

2012年には、公式デビューアルバムChannel Orangeがリリースされ、初週に13万枚近くを売り上げ、Billboard 200にて初登場2位を記録しています。

2012年7月4日に自身がゲイであることを告白して衝撃が走りましたね。
2013年にはグラミー賞にて、ベスト・アーバン・コンテンポラリー・アルバムとベスト・ラップ・サング・コラボレーションを受賞したのも記憶に新しいところですね。
それでは、アルバムを紹介していきましょう。
 
1.Start
先ず、46秒のイントロで幕開けです。良く聴いてみると初代プレステの起動音が使われています。
やはりゲーム世代のやる事が面白いと思わず納得してしまいました。

2.Thinkin Bout You
この楽曲は完全に新しいR&Bですね。軽めのビーツ。フックのファルセット、DUBの影響と要素が注入された最高に気持ち良い楽曲ですね。
どちらかと言うと常に時代の先端にあるインディーロックを好きな人がこのんで聴きそうな感じだけど・・・僕は、ふわふわした音楽が非常に好きなのでタマラナイです。意識の中に自然と入り込んでくる音と声、自分の精神とリンクして呼吸をするだけで心地よくなれます。

3.Fertilizer
イントロダクションです。

4.Sierra Leone
展開が凄いですね。最初はシンプルなんですけど、どんどん音が入ってきます。
アコギ→キーボード→ヴォーカルアレンジ→リヴァース音→ストリングス
ほんと色々な音が次から次に出てきます。特にストリングスが印象的ですね。
ヴォーカルパートも独創的で結構色々なことやってます。
色々な事をやってる割りには2分30秒で終わるので驚きですね。
と言うよりいたずらに終わらせてる感が強いですが、そこがアーティスティックで僕は大好きです。

5.Sweet Life
彼の作品は起承転結が素晴らしいですね。この楽曲も最初は押さえておりますが、どんどん盛り上がります。
フックは完全にSOULですね。Musiq Soulchildが歌ってもおかしくないくらい。
微妙なレイドバック加減が心地よくてたまりませんね。
ここら辺が彼の凄い所で、ジャンルを超越した素晴らしさを体験できる1曲ですよ。

6.Not Just Money
こちらもインタールードです。

7.Super Rich Kids Feat.Earl Sweatshirt
こちらも独創的な1曲ですね。冒頭から聴こえるリズムに気を取られますが、
メロディーやウワものはいたって普通ですね。
そこらへんのコントラストが良いんでしょうね。
初夏の朝に聴きたくなるような楽曲ですね。うっすら聞こえるホーンセクションが良いですね。
メロディーも緩やかで、フックのReal LoveはMary J. Bligeの名曲のReal Loveを引用していますね。

8.Pilot Jones
この楽曲は、リヴァース系のシンセが特徴的な1曲ですね。
優しい彼の歌声とファルセット、かなり静かな印象の楽曲ですが奥の深い感じがしますね。

9.Crack Rock
この楽曲は究極ですね。ヴィンテージなオルガンにピアノの組み合わせが天才的です。
オルガンの空間とピアノの空間が違うのでそこがまたいいですね。
バンドでやったらより味が出てカッコ良さそうですが、最後は突然終了します。

10.Pyramids
9曲目に続くようにして始まります。このアルバムの特徴としてリヴァース系の音色が使われております。使われる回数は多くないですが、普段聴いてるアルバムにはほぼ皆無なので印象的です。
それにしてもこの曲はサイケデリックですね。
色々な展開が凄いですね。2曲が1曲になったような感じですが、
そこがまた彼の手腕で上手い事聴き手を飽きさせないようにしてるって感じです。

11.Lost
後半はどことなくロックぽいアプローチが多そうな予感のする楽曲ですね。
その中でも色々なサウンドがあって楽しいです。 踊りたくなるようなリズムが良いですね。

12.White Feat.John Mayer
この楽曲は、約1分の短い楽曲ですが、最高です。
ギターにはJohn Mayerが参加しています。
キーボードとギター、大人の楽曲です。

13.Monks
こちらもファンキーな楽曲ですね。またまた文句なしに最高の一言に尽きますね。
ベース、ドラムがアルバムの中では一番アグレッシブに躍動する1曲です。
Ryan Leslieを感じさせる所もいいですね。

14.Bad Religion
オルガン・ピアノで始まりストリングスが入ってきて、ロック的アプローチが多くて聴いていて楽しいです。どことなくLenny Kravitzも後ろに見えるような気がしますね。

15.Pink Matter Feat. Andre 3000
Andre 3000(アンドレ・3000)が参加した楽曲です。どうやらギターも弾いてるみたいです。
印象的なヘタウマなリフが良いですね。 もっとパンチが効いてるのかと思いきや・・・
物凄くゆったりとした楽曲です。Andre 3000もいい味出してますね。

16.Forrest Gump
やはり終盤はロックテイストで攻めてきましたね。トラックもシンプルで聴きやすいです。

17.End / Golden Girl Feat. Tyler, The Creator
この楽曲で終了。3分44秒からGolden Girlがスタート。
この曲もいいんですよね。やはり彼はメロディーを書く天才ですね。良いメロディーラインを書きますね。Tyler, The Creator強烈に参加して最後に華を添えていますね。

彼は唯一無二と言うよりも色々なサウンドを上手く吸収して自分の物にしている、
更にはジャンルにとらわれない大きな器が一番の魅力。

サウンドも今時使用されているものではなく、
己が表現しようとしている事を上手く描けるような音色を使っているのが印象的ですね。

各紙で物凄い高い評価を受けるのも納得。音楽好きが好きそうなアルバムですね。
このアルバムを作ったのがR&B系のアーティストってのも一つの魅力である事に間違いはないですね。ともかく今年の最大に高評価のアルバムになるであろう作品。
皆様もチェックしてみてくださいね。

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